製作アドバイス
無線(アジロ)製本

メリット

  • 通常束厚3〜40mmまでに対応出来る。
  • 豪華さがある。(上製本より劣る)。
  • 材料、仕様詳細内容に差はあるが上製本より安価である。

デメリット

  • 開広性が悪い。(見開きがある物はノド口まで開いて見ると言う仕様ではない)
  • 保管温度、期間によっては壊れる。
    ※1.保管温度にもよりますが現在のホットメルト材質では5年が目安です。
    ※2.保管温度は常温が目安です。
  • 表紙、本文、見返し等組み合わせる用紙によって期待する出来映えが異なる 。

糊と接着の関係

なぜ無線(アジロ)製本は本文を抜けが起こらないか!?

無線綴じとアジロ綴じ

無線綴じ
背部を1〜3mm程度ミーリング(削る)し、糊付け表紙、本文を接着する仕様。

アジロ綴じ
予め折りの段階で本文背部へ“アジロ”穴を明け、そこへ糊を浸透させ、また表紙と共に接着する仕様。

用紙選択と出来映えの関係

表紙用紙は本文束厚が5mm以上で薄い用紙を使用するとシワに成り易いため、135kg以上を推奨します。

また表紙用紙は220kg以上になると、本を開広した際に本文を引っ張る力が働き、ノドから割れ易くなる傾向があります。本文束厚には関係無く発生。

無線系薄物、表2、3と本文見開き物の注意点
見開きのある32頁程度までの物件の場合、糊が見開きを阻害する要因や背が高くなり易い特性上、クライアントの要求に豪華さ等仕様に固執したものが無ければ、中綴じ製本を推奨します。

無線系薄物、表2、3見開き物の出来映え改善策
  1. まず仕様を中綴じにする事を最良の提案とします。
  2. 豪華さや、こだわり、針金の危険度等を勘案されるクライアントに対しては、見返しを付け、その表2、表3を見開きにする事を推奨します。
  3. 詳細確認希望時はテスト品作成(校正印刷物)を推奨します。
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